小学生のうちにして欲しいこと
今どきの小学生は忙しい。
僕が小学生のときの習い事といえば、
習字、そろばん、ピアノ、公文くらいだったが、
今は習い事の種類も増え、
週に4~5日も習い事をしているという子が普通にいると聞く。
そんな時代が良いとか悪いとかいうことではなく、
一塾の講師として
たくさんの生徒を見てきた身として
そんな忙しい小学生でも
どうしても今やっていて欲しいことが一つある。
本を読むことだ。
読書のメリットというのは昔からいくつも言われており、
一つ一つそれらを取り上げることはしない。
本を読めない生徒は成績が上がらない。
塾としては、ただこれだけ。
「問題の意味がわからない」
「先生の話をぼーっと聞いている」
「自分一人で問題が解けない」
「解答・解説が読めない」
これらは読解力、集中力、想像力が足りていないから起こることで、
小さいころからの読書によって身についていく力です。
与えられた「活字」や「情報」を
集中して読みとき、理解する力を身につけるには
読書が一番優れていると思います。
そして、その力がないと
中学生になって塾に行っても、先生に教わっても、
受け入れる素地が出来ていないため、全然身につきません。
逆に国語力がある生徒はすぐ点数が伸びていきます。
コツを教えることで問題を読んで理解できるようになります。
だから自分でいろんな問題に取り組めます。
先生が話していることをイメージしながら聞く集中力があり、
言葉を理解し、理屈を理解できるので
丸暗記する必要がなくなります。
今年の夏休み前に入塾したある生徒は
夏前のテストでずっと90番台だったのが、
夏期講習後のテストで20番台になりました。
その子は国語がとても上手で、
授業中はいつも僕の話をうなずきながら聞いています。
だから、小学生には忙しくても本だけは読んでいてほしいと思います。
勉強する時間がなかなか取れないのなら
英語や数学の先取りなんかしないで、
本を読んでいたほうが絶対に伸びます。
中学生になる前に方程式を勉強したり、
英検○級をとったりしても、
それがメリットになることは実際は少ないです。
逆にそれらが足かせになっていることはよくあります。
解き方に変な癖がついていたり、感覚だけで英語をとらえたり。
読書は、そうはなりません。
文章を読む力は一生の財産になります。
だから、今のうちに読書の習慣をつけてほしいです。
興味がある本からでいいし、ジャンルもなんでもいいと思います。
読むのが苦手なら低学年用のものから始めてもいいと思います。
絶対に、中学生になってからの点数の伸びが変わりますよ。
オススメの本
『フェイクニュースがあふれる世界に生きる君たちへ』 森 達也 著
スマートフォンやタブレットで多くのニュースや情報に触れる機会が多い
今どきの小学生。
すなおだからこそ、それを全て真実であるかと思ってしまうところがある。
もちろん、目にする情報の多くが事実だけれども、
事実にも、「作られた事実」というのがあるんだということを
考えさせてもらえます。
小学校高学年から読める内容です。