レベルアップするためには…

昨日、補習にやってきた中学3年生のAくんと

受験勉強の仕方について話をした。

聞くとAくんは中3になって、

塾の授業もスピードが上がり、

答え合わせの時に間違いが多くなり

不安を感じていたのだそう…

Aくんは、中2の入塾時から順調にテストの順位を上げ、

50番くらい上がっている。

それでも私は、Aくんが目標とする高校に合格するためには

あと1段階レベルアップする必要があると感じていた。

Aくんのレベルアップに足りないもの…

それは、『スピードと自信』だと本人に伝えた。

Aくんは、問題を解くときに

答えに確信が持てるまで、

じっくり考えこみ、書くのをためらうクセがある。

一生懸命考えることは素晴らしいが、

受験勉強の仕方としては大きなマイナスとなる。

なぜか。

それは、

今後、やらなくてはならない問題量がこれまでの何倍にもなるからだ。

かといって勉強時間を今までの何倍にもは出来ない。

では、どうするか。

処理能力を上げていくしかない

今まで1時間で20問解いていたのを

1時間で100問解けるようになること。

たとえ半分を間違えても

20問だと10問の正解と10問の不正解…

100問だと50問の正解と50問の不正解…

成功の数も課題の数も5倍になる。

経験値が5倍になる。

ただ、経験値を上げている最中のAくんは今、

課題(不正解)ばかりに目が向いてしまっている。

受験勉強は

解けない問題をどれだけ解けるようになるか

これから目の前に出てくる問題は解けない問題ばかりだ。

まずは解けないことが当たり前

精神的にはつらい。

でも、たとえつまずこうが、足をくじこうが

速く走ろうとしないと

今より速く走れることはない。

これから本格的になる受験勉強では

解けない問題へのストレスや不安で

受験生は精神的に不安定になることがある。

それをしっかりと支えてあげることも塾の役割だと思う。

Aくんは、昨日話をしたことで

来たときよりもスッキリした顏で帰っていった。

補習では今までの何倍ものスピードで

たくさんの量を解いて帰った。

もちろん、間違いもたくさんだった。

でも、今はまだそれでいい。

たくさんやり直しをして帰った。

この調子で受験勉強を進めれば

Aくんは今の志望校に必ず届く。

頑張ろう、Aくん!

今日の授業準備(4/21)